インタビュー:X JapanのYoshiki、ウェンブリー公演、復活作、BABYMETALなどについて語る
伝説の日本のロックバンドのフロントマン兼ドラマーが、バンドの復活となぜグローバルなファンベースに帰結するのかを語った
ジェフ・ベンジャミン(2017年3月14日)
多くのアーティストにとって、欧州でそれまで最大のアリーナで演奏すれば十分だろう。よりマイナーなアーティストにとっては、このようなコンサートを行い、ショーの後で挨拶ができれば、本当に最高の気分だろう。
だがいま、自分のバンドが3時間超のコンサートをイングランドの有名なウェンブリー・アリーナで行い、山のようなファンと挨拶を交わし、日本のレポーターと話、ロイターとカメラ入りのインタビューを行ったあとで、午前1時近くになり、X JapanのYoshikiはようやく腰を下ろして、ハンドヘルドのビデオ・カメラで話を録画しているクルー一人と共にリラックスして話す機会を得たところだ。
X Japanのウェンブリー・ショーは一年近く遅れたが、終わってみると、バンドのフロントマンでスーパースター・ドラマーのYoshikiは感謝と幸福に圧倒されていた。このショー、バンドの来たるべきカムバック・アルバム、BABYMETALやPERFUMEのような国際的な人気グループなどについて、この51歳が何を語るのかを読み続けて欲しい。
フューズ:このものすごいショーを終え、昨晩多くのファンと会い、今晩もファンに会い、山のようなインタビューをこなしました。まず、今どういう気分ですか?
Yoshiki:ラッキーだと思います。つまり、ファンが素晴らしかったです。僕たちは決してベストの状態じゃなかった—たぶん、僕がベストの状態じゃなかったんだんでしょう。飛んで、飛んで、飛んでいましたから! すごかったです。でもファンがサポートしてくれました。最高の気分です。
フューズ:X Japanがようやくウェンブリーで演奏した意味は?
Yoshiki:まず、僕たちはファンに感謝したいです。「最初の」ウェンブリーのショーのためにチケットを買ってくださった人たちの多くが一年待ってくれました。払戻はしなかったんです。まるで「すげっ」でした。これは僕たちにとって欧州で初めてのアリーナ・ショーだったんです。2011年に、O2シェパーズ・ブッシュ・エンパイアで演奏し、それほど大きくない会場で欧州をツアーしました。X Japanは、日本やアジアではこの種のショーをやってきるので、実現できてとてもうれしいです。
フューズ:「We Are X」ドキュメンタリーが先日公開となりましたが、カムバック・アルバムの前にバックストーリーを語ることにしたことは面白いですね。
Yoshiki:実際にはバンドのアイデアではないんです。僕たちのアメリカのエージェントが、「X Japanの物語はクレイジー—本当とは思えないほどクレイジーだから、ドキュメンタリーを作るべきだ」と言うんです。でもこれはとてもしんどいプロセスでした。最初に、僕は「やりようがないよ。あの記憶をたどるのはあまりに辛すぎる」と言ったんです。でも僕の周りの人間が、「このストーリーは人を救うことができる。もし誰かが痛みを抱えているなら、あるいは落ち込んでいるなら、たぶん、彼らをサポートして、先に進む勇気を与えられるかも知れない」と言い始めました。僕は、「OK、ならば進める理由になる」と思ったんです。
フューズ:「We Are X」で頭から離れないのが、グローバル・レベルで認められるようにするだけでなく、まず日本で認められるように、バンドがどれだけ頑張ったのかということです。今では人気のあるYouTubeビデオで認められることができます。このことをどう思いますか?
Yoshiki:最終的には、大変な仕事の近道はないんです。仕事に時間をかけるしかない。それはこの業界だけに限ったことではないですし。
フューズ:BABYMETALについてはどう思います? 彼女たちは最初ビデオで注目を集めました。
Yoshiki:ああ、僕はBABYMETALが大好きなんだ! 実際ロンドンにたまたまいて、ザ・フォーラムでBABYMETALを観たんですよ。彼女たちの曲の中にはX Japanに似たものがあります。プロデューサーが僕たちのことが好きなんだと思う(笑)。彼女たちは最初ロンドンで、それから僕たちのショーにきたときに日本で会いました。あの本当にヘビーなサウンドを、カワイイ、シンガー=ダンス・ミュージックと組み合わせたのは本当にすごいです。とても気に入っています!
フューズ:PERFUMEもX Japanと同じような大望を持っていて、マジソン・スクエア・ガーデンで最初に演奏するJポップ・アーティストになりたいと言っています。ファンですか?
Yoshiki:僕はテレビ番組でPERFUMEに会って、一緒に写真を撮りました。彼女たちはとても良い人たちで、とても美人です。あの種の音楽、きゃりーぱみゅぱみゅのスタイルの音楽が好きです。彼女たちの振り付けはとても優れており、様々なテクノロジーやLEDの要素を使っています—これも彼女たちから学べるものですね。
フューズ:ショーで、新譜は99%完成しているということでした。満足は行っていますか?
Yoshiki:そう思いますね。少し議論があるかも知れません。まったくこれまで通りのX Japanを期待している人たちもいますから。でも僕たちはいつも進化しています。実験的かも知れませ円が、それでもエッジーでヘビーです。精神的に、過去の音楽を創っていたときには、録音している時に「そこにいなかった」という感じなんです。僕たちはできるだけのことはやりました。当時は義務みたいなものだったんです。今回は、このアルバムを本当に出したかった。僕たちはスタジオにいて、マリリン・マンソンと一緒に作業したんです。友人ですからね。
フューズ:このアルバムのインスピレーションの中心になったのは?
Yoshiki:これは二人のメンバーが亡くなってから最初のアルバムなので、確かにメッセージのようなものがあります。彼らに誇りを抱かせるようなメッセージで、僕は彼らの遺産を広めたいのです。hideは、素晴らしいギター・プレイヤーで、非常にカリスマ的な人物でした。Taijiも素晴らしいベーシストで、いろいろ戦いましたが、素晴らしいベース・プレイヤーだったんです。彼らがいなければ、私たちはここにいません。彼らがどれだけ偉大だったのかを世界に示したいのです。
フューズ:なぜX Japanのファンはずっと忠誠的なのでしょうか?
Yoshiki:僕たちは「We are X!」と言いますが、この「僕たち」にはファンが含まれていて、メンバーだけではないのです。どうしてかは分かりませんが、僕たちは一緒にここにきました。日本のファンだけではなく、米国であれ、中南米であれ、世界中のファンからのツイッターのメッセージを読んでいます。すごいですよ。僕たちがいつまで続くのかは分かりません(笑)。僕たちはとてもハードに演奏しますから。ファンの皆さんに、できるだけ僕たちはロックし続けなければならないこと、皆さんの国へ行きたいこと、そして僕たちは世界中のどこででも皆さんをロックするということをお伝えしたいと思います。
▼元記事
X Japan's Yoshiki Talks Playing Wembley, Comeback Album, Babymetal & More
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