コンサート・レビュー:RED HOT CHILI PEPPERS、ベライゾン・センター、2017年4月12日
アン・パグリア(2017年4月21日)
アリーナで演奏し、2万人の観客を魅了するのは簡単な仕事ではないが、4月12日(水)にベライゾン・センターで、RED HOT CHILI PEPPERSはこれをいとも容易なことのようにやってみせた。バンドはワシントンDCに5年振りの最新アルバム、「The Getaway」(2016年)の1年半に及ぶプロモーション・ツアーの北米レグをスタートさせるためにやってきたのだ。
RED HOT CHILI PEPPERSのおどけた振る舞いに合わせるように、この夜は奇妙に魅力的なBABYMETALの公演で始まった。このバンドのハードコアとJポップのマッシュアップは、驚くほど観客に好意的に受けいれられ、スゥメタル、モアメタル、そしてユイメタルのJポップ・アイドルのトリオは、この大会場を自由に操り、"ギミチョコ!!"や"Karate"のような国際的なヒットに合わせて、携帯電話を振らせ、シンガロングするようにジェスチャーした。
BABYMETALがセットを終えると、緊張感が高まっていた。たいしたから騒ぎもなく、耳もつぶれんばかりの歓声の中、レッチリのドラマー、チャド・スミスがステージに上がり、ドラムの玉座の前に座った。ベーシストのフリー、そしてギタリストのジョッシュ・クリングホファーが続き、3人のバンド・メンバーが、さりげなくジャムを開始して、観客を暖め始めた。興奮が高まる中、フロントマンのキーディスが登場し、ステージの中心に立ち、(歌詞略)と歌い始めた。
そしてキーディスは若いままだった。もう51歳になるが、キーディスは勢いの落ちることこそないが、完璧に無駄のない力強さで、この夜を通じてステージを跳ね回った。彼のエネルギーは、ステージ右側のフリーの活動方とステージ左側のクリングホファーのムーディーな前屈の間で完璧なバランスを取っていた。バンド・メンバーの肉体的、そして音楽的な演奏は、大会場における長年の経験を示していた。フリーの奔放なベース演奏とキーディスのヴォーカルは、バンドの残りのメンバーが創り出すバック演奏の上で輝き、観客が堪能したファンクの魅力的な雰囲気を創り出していた。
セットリストには、観客のお気に入りである"Dark Necessities"を含む、「The Getaway」からの曲は4曲のみだった。ショーは主に、"Californication"、"By the Way"、そして"Dani California"といったより古いヒットを中心に構成されており、ノスタルジーをかき立てる素晴らしいペースのセットとなっていた。
バンドは上方にショーを上映する代わりに、自分たちの背後のスクリーンに、自分たちの演奏のカラフルでサイケデリックな表示を行った。アリーナの中心の魅力的な照明に加え、スタジアム的なギミックが明らかに存在せず、この夜の最も重要な側面である音楽を際立たせていた。もちろん、数百万ドルの商業的なツアーでレッチリはDCにやってきたのだが、大会場と長引いた興奮にもかかわらず、ショーを本物で感染性のあるものにした。
アリーナのショーは、期待外れになり得る。チケットは高すぎ、シートが割り当てられ、シートの両側の客が興奮しすぎる可能性が恐ろしく高い。苦労して手に入れる甲斐がなさ過ぎることが多い。だが水曜の夜、RED HOT CHILI PEPPERSは圧倒した。すべての疑念は鎮められ、ショーは議論の余地なく価値のあるものとなった。
▼元記事
Concert Review: Red Hot Chili Peppers, Verizon Center, April 12
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