[Metal Injection] アルバム・レビュー:ARALLUS Six
ライリー・ロウ(2017年9月25日)
長い間、俺は東方からのメタルの登場を説いてきた。この地域からのバンドや新しいリリースの発見ごとに、証拠がどんどん明らかになってきたと感じている。アメリカと英国が、過剰なラジオ向けのリフやフックのサイクルにはまったバンドに注目し続ける中、地球の反対側のグループは、実験やエクストリームをもっとも印象的な極限まで一貫して推し進めてきた。さて、読者が怒りに震えて襲ってくる前に、西欧から確かに素晴らしいバンドが生まれてきていることは明らかだし、確かだが、同時に、西欧のグループの多くが注目を集めすぎている一方で、創造面では進歩が悪阻おく、あるいは袋小路に向かっているかも知れない。
Aralluは、なぜ俺たちのメタル・バブルが届かないとあまりに長く考えてきた国に目を向ける時期なのかを明らかに示す例だ。政治が中東の人々や社会が文化的に不適合だとしている中で、この地域で花開きつつあるメタル・シーンという真実に元気づけられる。このグループの新譜、「Six」が西欧メタルの多くよりもエクストリームで実験的な音楽をやっているかも知れないばかりでなく、Aralluは、1999年から限界を超えるアルバムをリリースしている。
(中略)
最初に述べたように、中東の影響とインスピレーションを受けたメタルが西欧のメインストリームに急激に広がるだろうという緊張感が高まってからしばらくになる。日本のグループ、BABYMETALが予想外の人気を博したように、俺は中東からのバンドが同じように名高くなるだろうと予言する。Aralluがすでに6枚のアルバムをリリースしていることを考えれば、世界的な人気のチャンスは逃してきたかも知れないが、このアルバムはそれでも爆発的であり、中東のメタルに関心を持つ者にとっては将来の踏み石になるだろう。俺は現在の西欧メタルの安全地帯の外に踏み出すことに興味がある者に、強く「Six」を推薦する。
▼元記事
Album Review: ARALLU Six
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