2018年3月29日木曜日

[bandcamp daily] 「カワイイ」日本の音楽を再定義する、グロテスクなサウンドを使用しているカワイイ・アーティスト8組

[bandcamp daily] 「カワイイ」日本の音楽を再定義する、グロテスクなサウンドを使用しているカワイイ・アーティスト8組

パトリック・サン・ミシェル(2018年3月23日)






「カワイイ」のようにグローバルに拡がった日本のコンセプトはほとんどない。ざっと訳せば「キュート」を意味するが、理論的には子供らしい、まっすぐで、あわれむべき種類のかわいらしさを意味するこの言葉は、マンガから衣装まで、しばしば日本の文化的な輸出品の周囲に漂っている。最近明かされた2020年東京オリンピックのマスコットを見てみると良い。議論の中心は、抱きしめたくなるような生き物を生み出す上での、この国の巧妙さだ。「カワイイ」と発音される形容詞は、日本のファッションからテーマのあるカフェまであらゆるものにぶち込まれてきており、多くにとってライフスタイルの命令である。ぬいぐるみに対する「パンク」と考えてみればいい。

当然、カワイイは音楽にも拡がる。西洋に入ってくる日本のアーティストはしばしば、原宿生まれの突風、きゃりーぱみゅぱみゅからカワイイ・ミーツ・ヘビー・メタル・サウンドのBABYMETALまで、この言葉でラベリングされてきた。より有名でないアーティストもこのタグを得ているが、これは通常、ベル、木琴などのキラキラした音と組み合わせた、せわしないベース・サウンドと一体となったサウンドのおかげである。インターネットの一部では、この新しいポップ・サウンドを「カワイイ・ベース」と名付けるところまで行っている。

新宿のカフェで、氏家慶太郎(Ujico)は、「僕には自分の宇宙があるんだ。みんなは僕のキャラクターの絵を描いて、僕に送ってくれる」という。彼は、彼のプロジェクト、SNAIL'S HOUSEのアートワークやビデオにフィーチャーされているカタツムリのようなキャラクターについて語っている。氏家は自分がこのスタイルの最前線にいることに気付いた。彼がインターネットにアップロードするどのアルバムやEPも、すぐに売れ、何千人ものファンを魅了する。YunomiやYUC'eのようなアーティストと共に、Snail's Houseは、「カワイイ・ミュージック」の代名詞となった。

だが「カワイイ」音楽を創る日本のアーティストの休息に成長しているコミュニティーは、簡単に定義できるものではない。カワイイサウンドが登場するとしても、EDMの影響下にあるベース・ドロップ、刺さるようなシンセ、そして高速ビートなど、よりヘヴィーなサウンドが加わることが多い。こうした作品の多くはアグレッシヴだ。氏家は、自分のTumblrのフィードでカワイイ・イメージを眺めて多くの時間を過ごしたが、彼はブレイクコア、フュージョン、それにドラムンベースにも同じように関心がある。

「Snail's Houseは、僕があらゆるカワイイ音楽を創る場所だが、それ以外はすべてUjicoとして録音している」と氏家は語り、自分の創造性が枠にはめられないようにしていると説明する。氏家は、より遊戯室に近いサウンドを楽しんでいるが、音楽的には雑食性であることが分かる。ある時、彼はスマートフォンに録音した最近のお気に入りの曲をかけてくれたことがあるが、それはSnail's Houseの心地よいスタイルからはかけ離れた、歪んだせわしないEDMの曲だった。氏家は、よりハードなプロジェクトのためにあらゆる種類のエイリアスを持っているという。

カワイイはしばしば海外で誤解されるアイデアだ。多くは単純にサンリオやフルーツ誌と同じように考えているが、はるかに複雑な歴史がある。シャロン・キンゼラがそのエッセイ、「Cuties in Japan」で、実際には厳密な書き方の規則に対する一種の反抗だった、十代の間の「可愛い手書きブーム」として説明したものに後押しされ、1970年代にカワイイは出現した。可愛いは日本ではよりステレオタイプなカワイイになっていくが、この名前の下で海外へ輸出されたもののほとんど、特に音楽的なそれは、ひねりが隠されていた。きゃりーぱみゅぱみゅの音楽やビデオは、カワイイの形を取ったグロテスクであり、BABYMETALの名前はそれ自体がすべてを語っている。TomgggやAvec Avecのような氏家が指摘する日本の先駆者でさえも、コットンキャンディー色のパーツの下に、あらゆる不安定なものを隠していた。

「僕が海外でよく「カワイイ」とされている曲を聴いていると、「カワイイ」ことを意識しすぎて聴くのがしんどい時があったと、Aiobahnとして録音しているキム・ミンヒョクは語っている。彼は故郷のソウルと東京の間を行き来しているが、母国よりも日本のコミュニティーにより力を入れている。彼の音楽もカワイイと呼ばれているが、キムはこれに反対だ。キムは、自分の日本語のヴォーカルとアニメスタイルのアートワークを使用していることから、考えなしにこの名前が当てはめられていると考えている。

「理由の一つはアニメ文化かも知れない」と、この種の音楽に対する最近の関心について、プロデューサーのYunomiは言う。世界中で、日本のアニメに対する愛情を表明している人々の数は、近年大きく増加してきた。日本のアニメ風のイメージは、ミュージシャンにとって分かりやすい視覚的な特徴になってきたし、日本からインスピレーションを得ているアーティストの数はあらゆるジャンルで事欠かない。私は「ただ美的な目的から」東京に本拠を置いていると主張している、Cute Girls Doing Cute Thingsと名付けられた、「カワイイ・サウンド」とされているアーティストと話したことがある。彼らは実際には欧州からやってきた。彼らだけがこの種の策略を続けているとは思わない。Yunomiは、「彼らはファンタジーを感じられる音楽が好きなんだ」という。

むしろ、この世代の日本のカワイイプロデューサーたちは、しばしばソフトであると見なされてきたスタイルに、しばしばハードエッジな新しいサウンドを付け加えているアーティストと見なすべきだろう。日本の「カワイイ」音楽に新しい意味を与えているアーティストをいくつかご紹介する。

Snail's House
(略)
Yunomi
(略)
YUC'e
(略)
Antenna Girl
(略)
Nyankobrg
(略)
Colate
(略)
Aiobahn
(略)
Hercelot
(略)



▼元記事
Eight Kawaii Artists Using Grotesque Sounds to Redefine “Cute” Japanese Music






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