[The Dowsers] 日本の最高のメタル(過去記事)
アダム・ロスバース(2017年7月)
いつも帰る先はBLACK SABBATHだ。本当に。日本のメタルの場合には、SABBATHは東洋でこのジャンルの触媒となったスパークだった。1970年に、サイケとプログの流行を一体化した陰鬱なヘビー・メタルで知られる東京出身のFLOWER TRAVELLIN' BANDがファーストLP、「Anywhere」をリリースした。このアルバムには同年のSABBATHのバンド名を冠したデビュー・アルバムのタイトル・トラックのカバーが含まれていた。翌年、このバンドは重くて、唸るようなアルバム、「Satori」をリリースするが、このアルバムはSABBATHやTHE STOOGESと同じように響き、日本におけるこのジャンルの支配を固める記念不適なレコードになった。「Satori」以降、多くのバンドがその水準に追いつこうと戦ってきた。幸いなことに、朝日の昇る国からのほとんど50年に及ぶヘビーなサウンドを理解するために、ラウドワイヤーが、「日本のメタル・バンド・ベスト10」という決定版的なリストを作ってくれた。
このリストは、同国のメタルの歴史のよくできた入門だが、驚くべきことに、FLOWER TRAVELLIN' BANDや44 MAGNUMやBOW WOWといった重要な初期のグループを含んでいない。'80年代のグラム・メタル・バンド、LOUDNESSは登場しており、ファッションをバンドのオーラに取り入れたという意味で、グラムとパンク・ロックの、日本におけるスタイル的な同等物である「ビジュアル系」のパイオニアで、'80年代から'90年代のパワー・メタル・グループ、X JAPANも同様だ。
このリストは、MAXIMUM THE HORMONEやDIR EN GRAYのようなソリッドな現代的グループは取り上げているが、驚くべきことにCHURCH OF MISERYは外している。十代のメタルの風雲児、BABYMETALも取り上げており、また意見はどうあれ、彼女たちが地球上で最も人気のある日本のバンドの一つであることは否定できないだろう。俺にとって、彼女たちはケイティ・ペリーがメタル・レコードを作ったらこうなるだろうという風にしか聞こえないので、彼女たちを日本最高のメタル・バンドの一つに含めることにはちょっと懐疑的だ。でも彼女たちはものすごく成功しているので、まあいいだろう。
そしてもちろん、ドゥーム/ドローン/エクストリーム・メタルのマスター、BORISが含まれている。BABYMETALと並び、彼らはコンテンポラリーな西欧のメタル・シーンで、日本からのもう一つの優勢的な勢力だ。2005年のアルバム、「Pink」がコンテンポラリーなメタルの記念碑的な存在と考えられているBORISは、2017年に25周年を迎え、アルバム「Dear」をリリースする。最新アルバムを試す前に、背を太陽に向け、俺たちの日本のメタルの豊かな歴史に冠するリストを見てみて欲しい。ラウドワイヤーのリストを元にしながら、俺たち自身が選んだ補完的な作品で範囲を広げている。
* 残念ながら、ABIGAILとMAXIMUM THE HORMONEの音楽はSpotifyでは見つからなかったが、YouTubeにはある。自称「日本で最も邪悪なバンド」であるABIGAILは、特に調べるだけの価値がある。
▼元記事
The Best Japanese Metal
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