オデイセル(2018年5月17日)
俺はシャーロット・フィルモアで、前座のインドのメタル・バンド、Skyharborと共に、デス・メタルとポップの美学、EDM、アニメ、そしてマーシャルアーツを組み合わせているアクト、BABYMETALを観るために大衆と一緒にすし詰めになっていた。
熱気。汗。肘、雑音。空気は息と酒と音楽で一杯だった。私はどれだけ立ち見オンリーに来ていなかったかを忘れていた。最初に復帰するショーがデス・メタルのショーになるとは思ってもいなかったが、どれだけ少なく見積もってもこれはとても夢中になる、ドラマティックなショーだった。ものすごくロックしていた。プロ用のカメラは認められなかったので、俺の経験はギャXXシX9+(フリープラグなし)で撮影されることになった。
Skyharborは、紫の照明を浴びながらステージに立ち、ギタリストのデヴェシュ・ダヤルがフロントマンであり中心だった。リード・ヴォーカリストのエリック・エメリーを勘定に入れても、やっぱりダヤルが中心だった。エメリーのヴォーカルは、メランコリックでメロディアスな声質を持ち、デス・メタルで認められるぎりぎりのところまでスムーズだった。だが彼のステージでの存在は変わっていて、ステージの左側から動かず、ほとんど右を向かず、たまに観客に背中を向けてステージの奥を向いていた。Skyharborにとっては普通なのかも知れなかったが、少し変に感じた。
Skyharborは、好意的に受け入れられ、そのセットは30分ちょい続いた。Skyharborがどういうバンドなのか(プログレッシヴ、メロディック、ほとんどオルタナ・メタル)をはっきり理解するには十分であり、ヘッドライナーの人気をさらうほどではなかった。たぶんまた見に行くだろう。最新のプロジェクト、Sunshine Dustに注目だ。
BABYMETALのヘビー・メタル、Jポップ、ファンタジー、そして日本のポップ・カルチャーのブレンドによって、観客はドラゴンボールZ世代に語りかけるようなボイス・オーバーのイントロで仕上げた、日本アニメからそのまま出てきたような物語へと引きずり込まれる。その振付、証明、そして楽曲は常に感動的で、お互いに繋がり合っている。リード・シンガーの中元すず香(スゥメタル)は、ソフトで魅力的でありながら燃えるような視線と、轟音メタルと激しいライトショーの上でも届く強力な声で、常にすべてを支配していた。
観客には、BABYMETALを観るために遠くから来た、いろいろな人々(外国から来た人々もいた)で一杯であり、失望することはなかった。複数のクラウドサーファー、ひじ打ちと押しあいへし合いたっぷりの、2つほどのアクティブなモッシュピットがあったが、喧嘩になることはなかった。
ステージでは、戦闘のふりや、悪魔の格好をしたバンドメイト、そして物語にさらに磨きをかける精巧な衣装と共に、ショーが見事に制作されていた。強烈さは次第に熱狂といった感じに盛り上がっていった。クレッシェンドに高まり、それからゆっくりと、スムーズに解放され、その間、常に、スゥメタルが支配している。最新アルバム、「Metal Resistance」からの"The One"の拡大された演奏によって、エネルギーが着実に解放され、ショーの終わりを迎えた。
全体に、モダン・ポップ・ミュージックは、才能の欠如を隠すために火薬を使っている。ここでは当てはまらなかった。「Metal Resistance Episode VII: The Apocrypha」と名付けられたBABYMETALのショーは、洗練されたミュージシャンシップ、ショーマンシップ、そして観客のムードをきっちり支配し、インの夢中になれる体験を可能にするよく考え込まれたステージ・ショーをフィーチャーしていた。
もしBABYMETALおよび/あるいはSkyharborが知覚で演奏するなら、メタルが好きでなくても、行って見るべきだ。決して後悔しないだろう。舌に写真がある。Planet Illが戻ってきた。ひざががくがくだ。
▼元記事
BABYMETAL and Skyharbor Rock The Charlotte Fillmore 5/17/2018
これは良いライブレポですね!ありがとうございます。
返信削除