BABYMETALはメタルとJポップのハイブリッドで、その響き以上に良い
デリック・ロシニョール(2016年3月31日)
昨年の夏、業界規模の変化が起こった。金曜日は、デフォルトの選択肢として火曜日に代わり、金曜日が新しい音楽に関する標準日として採用された。つまり、明日がリリース日であり、明日はまたエイプリルフールでもあるので、誰が本当のアルバムを出していて、誰がファンに対してだましているのかについて混乱するので、イライラする日になるだろう。
悲しいかな、このことは、セカンド・アルバム、「Metal Resistance」をリリースするBABYMETALは、明日のこの混乱で迷うことになるだろう。一瞥では、BABYMETALのやり方は、奇妙なギャグのために創り上げられたもののように見える。2010年に結成されたこの日本人トリオは、Jポップのヴォーカルスタイルに、強烈なメタルのエッジを加え、どちらにおいても妥協しなかった。このことは、色相環の両端を拾い上げたように思えるかも知れないが、この組み合わせは、ふさわしい以上の理に適っており、大勢のリスナーは既にそのことを理解している。
あらゆるソーシャル・メディア・チャンネルの間で、このバンドは100万のフォロワーを持っている。こうした人々は、グループの音楽を買い、ライブで見ている。バンド名を冠したデビュー・アルバムを2014年に日本でリリースしてから、このグループは、日本のオリコン・チャート(ビルボードと同等)を駆け上がり、伝説の東京のライブ会場、武道館(有名なCHEAP TRICKの「At Budokan」アルバムが録音された場所)を複数回ソールドアウトにし、2014年のソニスフィア・フェスティバルの英国デビューで65,000人の観客を熱狂させた。
分析してみれば、実際にはこのジャンルの融合が有効であることはとても理に適ったものとなっている。Jポップとメタルはどちらも伝統的にアップテンポで、熱烈な形式であり、どら声のメタル・ヴォーカリストが完璧に騒がしい演奏に溶け込むように、ハイピッチのポップ・ヴォーカルは、レモンの上の砂糖のように力強く、インパクトのある対比を与えてくれる。
前に述べたように、そして何よりも重要なのは、BABYMETALは他のジャンルを組み合わせている者たちがはまった罠を避け、どちら側についても妥協していない。BABYMETALは、その美学のあらゆる要素をもって突進するので、メタルヘッドは、自分たちが何か手加減をされたものを受け取っていると感じなくてすむし、ポップ・ファンはメタルがもたらす生々しい元気さに慣れながら、クリーンなヴォーカルへと飛び込むことが出来る。時に、EVANESCENCEが適切な比較相手に感じられるが、それ自体としてうまくやっているクロスオーバー・バンドなのだ。
BABYMETALは、アメリカでの人気についてはまだその可能性をフルに実現していないように思えるが、少なくとも一人の好奇心の強いアメリカ人を用意している。BABYMETALは、スティーヴン・コルバートのレイト・ショーの4月5日の回に音楽ゲストとして出演する。コルバートは、レイト・ショーのホストとしてはまだ短いが、普通と違った音楽ゲストを迎えることで知られている。
昨年、LEGEND OF ZELDA SYMPHONY OF THE GODDESSESが、この番組で同名のビデオ・ゲームからの音楽を演奏し、2週間ほど前には、テナーのカール・スカリーが出演し、アイルランド民謡の"ダニー・ボーイ"に変更を加えた解釈を歌った。いずれの選択も、主流からはずれたエンターテインメントを受け入ようとする姿勢を示しており、コルベールの既に踏みならされていた道から外れたところで何が起こっているのかを調べようとする熱意は、BABYMETALにアプローチする上で同じように価値のある考え方だ。
BABYMETALのセカンド・アルバム、「Metal Resistance」は、4月1日にリリースされ、現在はiTunesで予約受付中だ。BABYMETALはこのアルバムをサポートして、5月と7月に米国ツアーを行う。チケットは以下から入手できる。
▼元記事
http://nerdist.com/babymetal-is-the-metalj-pop-hybrid-thats-better-than-it-seems-it-should-be-review/
アイドルにもメタルにも、どちらにも妥協しない。確かにその通りですね。いい言葉です。翻訳ありがとうございます。
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