2016年5月25日水曜日

[Mosh] BABYMETALウェンブリー・リポート(未訳だったもの)

BABYMETALがフォックス・ゴッドの力をウェンブリーにもたらす(ライブ・レビュー)

ドネイ・クランシー(2016年4月11日)




BABYMETALの"ギミチョコ!!"の音楽ビデオが2014年にバイラルになったとき、2年後に伝説のウェンブリー・アリーナでヘッドライナーを務め、12,000人の観客を前に演奏することはもとより、5分続くだろうと思った人さえ多くはなかっただろう。今夜、BABYMETALはギミックではなく、この会場が目にした最もユニークで、摩訶不思議で、素晴らしいショーの一つとして、歴史に残るだろう、拍手喝采の公演を行った。

BABYMETALのギグのお約束として、ラジオ1のダニエル・P・カーターが落ち着かない観客を暖めるために何曲か回した以外、前座はない。最前列を確保するために一部のファンが徹夜で泊まり込み、多くが徹底したBMのコスプレをして、このカワイイ・トリオのトレードマークであるゴシック・ロリータ衣装をまねていたことは特筆に値するだろう。

スゥメタル、モアメタル、ユイメタルがようやくステージに立ち、神バンドがBABYMETALのいつものオープニング・ナンバー、"Babymetal Death"の演奏を始めると、会場は完全な狂乱状態に陥り、巨大な爆音がヒステリーに輪を掛けた。舞台装置は、信じられないようなものだったし、公演の一部となっていたが、今ではもう、誰もがBABYMETALは中途半端なことをしないことがわかっている。

バンドのセカンド・アルバム、「Metal Resistance」がこのショーのわずか1日前にリリースされたことを考えれば、相当部分の観客が、既にやはり日本語で新曲に合わせてシンガロングしていたことは驚くべきことだ。クセになる"あわだまフィーバー"では、みんなが「チュー・チュー・チューインガム」について陽気に歌っていたし、"META メタ太郎"や"Amore"はライブで初披露となったが、本当に素晴らしく聞こえた。"ド・キ・ド・キ・モーニング"や"メギツネ"、そしてもちろん"ギミチョコ!!"のような以前からのお気に入りも忘れられることはなく、もっとも観客を喜ばせたナンバーの一部となった。

いつも通り、女の子たちのエネルギーのレベルと振り付けは最高であり、素晴らしい技能を披露した達人の神バンドによるミュージシャンシップも同様だった。スゥメタルの圧倒的で感情のこもった歌声はいつも通りであり、ソロ・ナンバー、"紅月"を歌った時、彼女がステージのために生まれたことは明らかだった。この宵を通じてスターウォーズのテーマが流れており、語りがモアメタルとユイメタルはダースベイダーによってダークサイドに落ちてしまったと伝え、"4の歌"が始まったが、これは楽しみのほんの一部だった。

この夜の観客を見ると、BABYMETALのパワーを理解することになる。英語のバラード、"The One"がBABYMETALのすべてをまとめている。ヒゲを生やしたメタルヘッドだろうと、人生でこれまでメタルのギグに行ったことのない人だろうと、音楽を通じて、あらゆる職業の、世界中の人間を一つにするのだ。このショーがバンドの母国、日本にライブ・ストリーミングされたことが、このことをさらに特別なものにした。

BABYMETALは、エピック・ナンバー、"Road of Resistance"で、このスリリングな宵の幕を閉じ、この夜で一番大きなサークル・ピットを創り上げた。「これはメタルじゃない〜」と文句を言っている人々よ、ここには少なくとも12,000人のそれに反対する人々がおり、世界中で何十万という人々がメタル・レジスタンスに対する忠誠を誓っているのだ。

評価:9/10

▼元記事
http://mosh.hitthefloor.com/reviews/babymetal-bring-the-power-of-the-fox-god-to-wembley-live-review/


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