2016年6月17日金曜日

[feast] ライブ音楽の人気の高まりと地元コミュニティー

ライブ音楽の人気の高まりは地元コミュニティーにとっての良いニュースであるとUKミュージック

ヘイリー・トス(2016年6月14日)




英国の音楽業界におけるトップ販売組合であるUKミュージックによれば、昨年、同国のギグとフェスティバルのチケットは3,000万近く売れたという。この業界をバックとする団体は、2,770万人のファンが2015年にライブ音楽イベントに参加している。これは一年当たりの370億ポンドもの消費に相当し、前年度に比較して7%の上昇率となっている。

UKミュージックの「Wish You Were Here」レポートは、英国のライブ音楽に対する嗜好が、英国のGDP全体を押し上げているばかりでなく、多くの地元経済に恩恵をもたらしているという。たとえば、イングランド中部地方東部は、地元のギグやフェスティバルに36万人以上のファンが訪れた結果として、2015年の地元経済に対して1億6,200万ポンドの押し上げ効果があった。さらに、音楽旅行者は、ダービー、レスター、ノーザンプトン、それにノッチンガムといった都市を含む地域で、2,021人以上の雇用を支えている。

過去最大のフェスティバルが行われる今年、恩恵は、さらに大きく、幅広いものとなりうる。ダウンロード・フェスティバル、パークライフ、ワイト島フェスティバル、それにフィールド・デイのすべてがこの週末に、それぞれドニントン・パーク、マンチェスター、ワイト島、それにロンドンのビクトリア・パークで開催される。そして天気もファンの意欲をなくさせるには不十分だ。豪雨と水浸しにもかかわらず、MEGADETHやBABYMETALなどの演奏を見るために、9万人ほどのロック音楽ファンがダウンロード・フェスティバルに参加した。

同様に、先週は、BBCラジオ1のビッグ・ウィークエンドが大成功を収め、世界最高のアーティストいくつかによる音楽の2日間、エクセターのパウダーハム城へ5万人以上のファンが向かった。

UKミュージックの最高責任者、ジョー・ディップルは、このレポートを、国ばかりでなく、地方にとっても、ライブ音楽がポジティブな経済的価値を持つ冷厳な証拠だとしている。

「Wish You Were Here」レポートで、ロンドンは、ライブ音楽イベントで最大の訪問客数を得ており、これによって最大の消費者消費を得ていることが明らかになっている。320万以上の人々が昨年ロンドンの音楽イベントに参加しており、これはロンドンの経済に対して10億ポンドの貢献になっている。これは部分的には、一年を通じて、首都で開催されているものすごい数のギグやフェスティバルに帰するものだ。

UKミュージックはまた、より小規模の会場(定員1,500以下)を調査し、こうした会場の訪問客数もやはり増加していることが分かった。英国では2015年に560万人以上が小規模の会場を訪れており、2億3100万ポンド以上を生み出している。

▼元記事
Rising Popularity of Live Music Is Good News for Local Communities, says UK Music


4 件のコメント:

  1. こういう経済事情があるから観客動員力のあるベビメタをダウンロードのメインステージに呼ばざるを得なかったというわけだ。

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  2. いつも楽しく拝見しています。

    英国のチケットの売上が伸びているとの記事ですが、これは世界的な傾向のようですね。日本でもライブ・コンサート市場はここ数年、急拡大を続けています。
    http://www.acpc.or.jp/marketing/transition/

    AKB系やジャニーズ系のコンサートの巨大化やEDMフェスの盛り上がりなどに加えて、中高年層がライブやフェスに戻ってきていることも一因です。若いころに通っていて一時、音楽から離れていた人たちが、Youtubeなどに刺激を受けて音楽への興味が戻り、再びライブに参加し始めているようです。
    BABYMETALは、国内の中高年層メタラーのライブ回帰に大きく貢献していますね。

    自分はメタラーでもドルヲタでもありませんが、BABYMETALを通じて音楽への興味が復活しました。

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  3. また、投稿が削除されたな。
    個人ブログだから仕方ないが、人間の器の大きさがよく分かる。

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  4. ぼやく人間の、器もよく分かる。

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