2016年10月19日水曜日

[Babymetal Newswire] ニュースワイヤー:フレデリク・ルクレール・インタビュー(後半)

ニュースワイヤーが、BABYMETALの友人、DRAGONFORCEのフレデリク・ルクレールをインタビュー

(2016年10月17日)



ニュースワイヤー:BABYMETALと演奏した後、ファンからの反応はどうでしたか?

フレデリク・ルクレール:いつもと同じだ。喜んだ者もいるし、批判する者もいる……俺たちのファンのほとんどは、このコラボを楽しんだと思うよ! 知ってるだろうが、これは一度限りのことなんだが、中には「なんてこった、こんなのはもう本当のパワー・メタルじゃないうんぬん」となるんだ。だが、そうだな、だいたいはとてもポジティブだった。両方のショーともとてもうまく行ったし、誰もブーイングもせず。その場を立ち去ることもなかったよ!

俺はこのコラボが良いことではないと考えるダイハードなファンを尊重する。言いたいことは聞くが、俺たちは個人的にはやりたいことをやったんだ。いつもそうしているからね。そしてそのことを尊重して欲しいとも思う。俺たちは楽しんだし、ああ、両方のショーを見たほとんどの人々もそうだ! だから概していえば、ああ、ポジティブな反応だった!

ニュースワイヤー:たぶん今は日本から帰国の途についているところだと思いますが、日本ではあなたがギターを弾くSINSAENUMのプロモーションを行いました。この新しいプロジェクトについて教えてください。それからSINSAENUM、それにDRAGONFORCEについての今後の計画を教えてください。

フレデリク・ルクレール:実際には家に戻っている。日本には一週間ほどしかいられなかった。残念ながらいつも短すぎるんだ。SINSAENUMは、俺がずっとやりたかったことで、俺の性格のよりダークな部分を示している。そのことはあまり多くの連中が知らないんだ。というのは、俺は笑みを浮かべた、おかしくて、付き合いの良い側面があって、そのことをまったく受け入れているんだ。俺がウンチくんのタトゥーを脚にしている(実際にはもういくつか鳥山明のキャラがある)から、DR.スランプのプレゼントを持ってきてくれるのはうれしい。それは俺だからね。でもそれは一面に過ぎない。俺にはとてもダークで、悲しくて、欝な側面があるんだ。俺はエクストリームで暴力的な音楽が大好きだ。ホラー映画が大好きだ。この人生に対するニヒリスト的な見方があり、これを少なくとも音楽的に表現する方法が必要なんだと思う。それがSINSAENUMだ。だから俺は友人のジョーイ・ジョーディソン、アッティラ・シハー、ステファン・ビュリエ、ショーン・ザトルスキー、それにハイモスと一緒にやれることをありがたくおもっている。いずれもとても才能のあるミュージシャンであり、メタルのジャンルで尊敬され、良く知られたバンドで過去あるいは現在演奏している。俺たちはこの強い結びつきを持ち、彼らに曲を示したところ(俺が曲を全部、そして歌詞の半分を書いている)、みんな理解してくれて、千倍も良いものにしてくれたんだ。

アルバム、「Echoes of the Tortured」は、7月末に発売され、レビューはとても良い。これはブラック・デス・メタルだ。大衆を喜ばすためのものではなく、最終的には気に入ってもらえようが気にしない。なぜなら、自分たちがやりたいかたちでやったからね—ただ、人々が結びつくなら、人々が俺たちが表現しようとしていることを理解してくれれば素晴らしい。俺はSINSAENUMをとても誇りに思っている。俺たちは新曲に取り組んでいて、そうだな、俺たちは全員が別のバンドでとても忙しいのでツアーは難しいが、これは約束しよう。俺たちは何らかのかたちで日本に来るとね! 日本に来る機会があって、日本でのレーベル、Wardと会ったんだ。そして彼らについては良いことしか言えないので、素晴らしい組み合わせだし、日本に来るよ。今じゃない。みんな辛抱強くある必要があるし、それまでは聴くべき曲がたくさんある。でも俺たちは来るよ、誓ってもいい。

DRAGONFORCEについては、俺たちは新譜に取り組んでいる。曲は書き終わり、レコーディングの真っ最中だ。来年にはリリースされるが、いつというのははっきり言えない。たぶん2017年の前半だろう。そして今は、忙しくないみたいに、LOUDBLASTのベーシストと交替するから、このバンドとリハーサル中で、とても素晴らしいんだ。というのはこのバンドはずっとお気に入りだったからね。(だからステファンがSINSAENUMに参加しているんだ。彼は俺の親友の一人となったんだが、出会ったのは20年くらい前なんだ。)またMASSACRAのトリビュート・バンドもやっている。MASSACRAは、フランスのデス・メタル・バンドで1997年には活動をやめたんだが、このジャンルでは当時ビッグ・ネームだったんで、俺はこのバンドのためにトリビュートをやった。フランスのデス・メタルのあらゆるビッグ・ネーム、それに俺だった。これに参加できてとてもうれしかった。前に話したように、自分のよりダークな部分を追究する時期だと思うんだ。だから今はいろいろなデス・メタルやブラック・メタルをやっているし、これでいいと思っている。

ニュースワイヤー:日本滞在中に、東京ドームのBABYMETALの公演に行かれたそうですが、これまでで最大のBABYMETALのショーについてどう思いますか? また、女の子たちに会ったそうですが、また会ってみてどうでしたか?

フレデリク・ルクレール:ショーはものすごかった。完璧で格好良かったし、すべてが正確さ、強烈さで行われ、音も良く、照明はものすごく、そして素晴らしい演奏だった。もちろん、観客が最終的な成果には大きな役割を果たしたんだ。個人的には、X-JAPANの東京ドームのコンサート、「The Last Live」を思い出した。観客の反応には鳥肌が立ったね!

ゴールデン・ゴッズのショー以来、女の子たちには何度か会った。彼女たちは、俺たちがラウドパークで演奏した時には挨拶に来てくれたし、ファンクラブ(The One)の東京でのショーに行った。6月にはパリで見に行った(フランスのチーズを持ってくると約束したんだ(^-^))。彼女たちがちょっと冗談を言うのを見るのは楽しい。彼女たちはとても忙しくて、今回は素晴らしいショーの後で本当に疲れ切っていた。二晩とも見たんだが、本当にクールだった—そして俺は彼女たちにまたチーズを持ってきたんだ!

ニュースワイヤー:メタル・ハマーの東京ドームのBABYMETALレビューで、あなたは神バンドを賞賛していました。彼らについてはどう思いますか?

フレデリク・ルクレール:彼らは素晴らしいミュージシャンだと思う! ギタリスト兼ベーシストとして、それが一番気付いたことだし、ドラマーは素晴らしかったが、俺は残りの4人により注意を払っていたんだ。だが、そうだな、彼らは全員驚愕のテクニックの持ち主であり、ショーの完璧なバックボーンとなっている。インスト・パートはいつも素晴らしいし、連中はシュレッドするんだ!

ニュースワイヤー:あなたはBABYMETALの大ファンで、どのファンもお気に入りのメンバーが一人、それにお気に入りの曲が1曲あります。誰がお気に入りのBABYMETALのメンバーで、お気に入りの曲は何ですか?

フレデリク・ルクレール:いつも言っているように、俺はファンというよりも自分のことを友人だと考えているが、彼女たちがやっていることは完全に分かるし、全体のコンセプトは俺にアピールするよ!

お気に入りの曲は、いくつかの理由から"ギミチョコ!!"と言わざるを得ない。まず、これは女の子たちと一緒に演奏した最初の曲だし、上田剛士をとても尊敬していて、ここでは素晴らしい仕事をやっている。コーラスが大好きだし、全体としてバンドを良く代表していると思う。誰かがBABYMETALとは何かとたずねるなら、俺はこの曲をかけるよ。これはダイレクトで、暴力的で、キャッチーで、かわいくて、おかしいんだ!

お気に入りのメンバーについては、俺は3人とも大好きだが、BABYMETALのファンは、誰が俺のお気に入りか既に決めたみたいじゃないか(^-^)(笑)

ニュースワイヤー:最後の質問です、DRAGONFORCEのウェブサイトの最初で、あなたは3カ国語、すなわちフランス語、英語、それにドイツ語を話すと述べていますが、日本語は勉強していますか?

フレデリク・ルクレール:……ちょっと。日本語分かりません、ごめんなさい。難しい! この美しい言葉を学ぼうとしたんだが悲惨な結果に終わったんだ。本当に簡単じゃない。俺は日本滞在中にカラオケ(はじめてだ!)に行って、ローマ字のおかげで、何曲か歌うことができた(北斗の拳、ZIGGY、YMO)し、明らかに俺の発音はそれほどひどくはなかった。まあ、友人たちが礼儀正しかったんだろう(^-^)

でもそうだな、いくつか単語やフレーズは知っている。いくつかひらがなを読める。カタカナは本当に少しだけ。漢字は忘れてくれ(^-^)

日本に来るたびに、俺は少なくとも何かしら新しいことを学ぼうとするんだ。日本語が話せたらいいなと本当に願うよ。

ニュースワイヤー:お忙しい中、質問に回答していただきありがとうございました。ご厚意に感謝します!

フレデリク・ルクレール:どういたしまして! インタビューをどうもありがとう! またね!

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▼元記事
Newswire interviews BABYMETAL's friend Frederic Leclercq from Dragonforce!


2 件のコメント:

  1. SINSAENUMのメンバー、ブラック&デス方面ですが凄いメンバーで驚き。
    DRAGONFORCEでのフレンドリーなキャラのイメージが強かったですが
    ダークな音楽性も持った人だったんですね。

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  2. 本当にクレバーな人なんですね

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