2017年11月24日金曜日

[Under the Radar] 「THE ARCHIES」—アレックス・セグラとジョー・エイスマが新しいコミックブック・シリーズ「Drawn From Life」について語る

[Under the Radar] 「THE ARCHIES」—アレックス・セグラとジョー・エイスマが新しいコミックブック・シリーズ「Drawn From Life」について語る

オーグ・ストーン(2017年11月22日)






コミックスで長年に渡って続いている十代のバンド、THE ARCHIESが新しい音楽の冒険に戻ってきた。アレックス・セグラとマット・ローゼンバーグのペンになる同名の新しいコミックブック・シリーズはこの架空のバンドが、本物のミュージシャンのイラストレーション・バージョンとやりとりをし、その間にいつも通り、THE ARCHIESは、やきもきし、口げんかをし、多くの困難にもかかわらず、バンドのメンバーでいることは何より楽しいことを思い出そうとしている。

いずれもものすごい音楽ファンであるローゼンバーグとセグラは、ゲスト・スターとして迎えたいバンドの一覧を作ったが、セグラによれば、「反応はものすごかった。そして最初のバンド、CHVRCHESを発表したときにさらにすごくなった。みんなはコミックブックに出たがっているんだ。思ってもいなかったが」

1941年に想像されたコミックブックの赤毛のスター、アーチー・アンドリュースは、友人のジャグヘッド、ヴェロニカ、ベティ、それにレジーと一緒に自分のこども向けのガレージ・ロックへの野心にひたるようになった。バンドの現実のバージョンは、1969年に"Sugar, Sugar"の大ヒットを飛ばし、このフランチャイズは長年に渡って成長を続けてきた。セグラは、「アーチー、KISSと出会う」を書き、セグラとローゼンバーグは2016年に「アーチー、RAMONESと出会う」を書いた。CWは現在リバーデイル・ライブ・アクションTVショーのセカンド・シーズンを放映中で、アーチーの主な登場人物全員が自分の名前を冠したホームタウンでフィーチャーされている。

THE ARCHIESのそれぞれの回は独立して読むことができるが、作者はより大きな物語も語っている。第1回で、私たちはバンドが最初の興奮が醒めたあとでも続けようと苦悩する姿を見る。セグラはコメントしている。「直視しよう—親友とバンドをやるというアイデアは素晴らしく響く。現実はそれほどでもない」 5人の音楽活動で問題が山ほど湧き出てくると、第3回にCHVRCHESがTHE ARCHIESの精神的指導者としてゲスト出演する。クリエイティブ・チームはシリーズに登場する他のバンドについては沈黙を保っている。(ただし、私たちのインタビューの後で、TEGAN AND SARAが発表された。)だが、エイズマは、全員女性の十代の日本のメタル=ポップ・アイドル・バンド、BABYMETALをいまでも出演させたいと漏らしている。「ずっと彼女たちのファンで、チームアップという意味では、BABYMETALとTHE ARCHIESは素晴らしい組み合わせになると思う!

「このプロジェクトにひきつけられた大きな理由の一つが、できるだけ激しくバンドにいると言うことはどういうことなのかを描いているという点だ」とエイズマは語っている。「私がカレッジ・バンドで演奏していた頃は、人生で最もワイルドで、創造力が広がった時代であり、それに基づく本を描くことは楽しいんだ」 ローゼンバーグとセグラはまた、THE ARCHESが経験することをできるだけリアルにするために活かしている、同じようなバンド体験を持っている。

2017年7月に出された新シリーズの一場面で、アーチーがTHE CLASHとBUILT TO SPILLのポスターを部屋に飾っていて、THE RAMONESとOASISの「Definitely Maybe」LPも見えている。「こういう隠しアイテムを入れるのが大好きで、これはクリエイティブ・チームを良く表している」とエイズマは言う。「アーチーはジャンルを問わず良い曲が大好きなタイプと考えている。だから巨匠、それにいま新しい分野を開いているものを求めているんだ。それ以外だと、レジーはブリットポップのファンだが、ファンキーなものも好きだ。ヴェロニカはシンセウェイブ、ジャグヘッドはガレージ・ロック、そしてベティーは'60年代と'70年代のクラシックなポップ・ロックが好きだ」

セグラは同意する。「アーチーはとてもモダンな音楽リスナーだが、昔のもの、そして自分が書いたり、演奏したりしたいものが分かるので、そのことが本に反映されているんだ」

ではTHE ARCHIESの2017年ヴァージョンはどういう感じになるのだろうか? エイズマはガレージ・ロックだが、「パンクの要素があるが、ヴェロニカがシンセを担当することで、サウンドにエレクトロニックの要素が加わる「とし、セグラは、「RILO KILEY、WHEEZER、IMPERIAL TEEN、そしてよりモダンなFLEETWOOD MACにTHE NEW PORNOGRAPHERSをたっぷりとかけたものだ」という。

エイズマはこうまとめている。「アーチは実に幅広い好みを持ってるんだ!」

[注:この記事は現在発売中のUnder the Radarの2017秋号(2017年10月11月)が初出。これはオンライン初登場だ。]

▼元記事
“The Archies” - Alex Segura and Joe Eisma on the New Comic Book Series
Drawn From Life






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