2016年7月14日木曜日

[Yesterdazenews.com] BABYMETAL、シアトル・ライブ・レポート

BABYMETALがシアトルのショーボックス・ソードーでソールドアウトの観客に演奏

イエスターデイズニューズ・イン・ミュージック(2016年7月13日)




昨晩、BABYMETALがショーボックス・ソードーを支配した。私が会場に到着すると、ブロックに伸びるとても長い行列に気付き、ブロックを回って行列に従っていくと、次のブロックでようやく最後尾が見つかった。文字通り、シアトルのシティ・ブロック一つにほぼ丸々続いていた! このショーの会場に入るために待っているファン(子供からティーン、20代、そして30過ぎの大人まで)の数は本当に印象的だ。

私は、BABYMETALに関しては自分が日和見だったことを認める。こんなのはギミックだ、このバンドを真面目に受け取っていいのか、と、本当に素晴らしい、このバンドから次は何が来るんだ、の間を行き来していた。だから昨晩はファンと話して、ここにやってきて、BABYMETALの音楽を聞こうとさせたものは何なのかについて訊ねようと思った。私は平均的な音楽ファン、そしてやはりファンであるシアトルのプロ・ミュージシャンにも出会った。

立ち止まって、何人かのファンと話してみると、その多くがステージの近くの良い場所を確保するために、午後早くから並んでいることが分かった。彼らはとても熱心なファンだ。最初に話しかけた人物は、ワシントン州オリンピアから車を走らせて、ショーを見にやってきた。彼は2014年からのファンだったので、BABYMETALの何が好きなのかと訊ねてみた。彼の答えは「一つだけじゃないんだ、BABYMETALのパッケージすべてなんだよ」と答えた。アニメとJポップのファンであり、日本のエンターテインメントの大ファンだとも言う。彼はシンガー=パフォーマー(3人の才能のある若いレディーたち、中元すず香(スゥメタル)、水野由結(ユイメタル)、そして菊地最愛(モアメタル))が好きだという。演奏が好きで、神バンドのミュージシャンはものすごく才能があるという。それから、BABYMETALの公演がプロダクションとして行われていると話した。ファンは本当の才能を伴った、本物のショーを手にする。

それから私は別のファンに話しかけ、彼はブリティッシュ・コロンビア州バンクーバーから車で来た、2016年のツアーを見逃したくなかったからだという。彼はその前に話した人物と基本的に同じ理由でBABYMETALに惹かれたと語ったが、これは私が話しかけたすべてのファンに共通する返事だった。会場に入ると、地元のミュージシャン、THE CRYING SPELLのケヴィン・プレストンと出くわした。彼は新譜の作業を一晩休んで、BABYMETALを生で見に来たのだという。BABYMETALがライブで演奏するのを見るチャンスを逃したくなかったのだ。観客の中で何人か、懐疑的な連中を見つけることが出来た。BABYMETALが嫌いというわけではないが、そこまで確信を持っているわけでもなく、ただ興味があって出かけてきて、自分でショーを見ることにしたのだ。

ファンの多くは、自分たちがJポップのジャンルのファンでもあると語っている。BABYMETALは理論的にはこの分野に入るが、彼女たちはJポップとヘビー・メタルをブレンドしている。ファンは、Jポップのアーティストがもっとシアトル・エリアでツアーをして欲しいこと、そしてツアーに出てくれるなら喜んでサポートすることを語ってくれた。

じゃあ、ショーについて書こう。バンドは昨晩午後9時にステージに上がるはずだったが、チケットの売れ行きがすごすぎて、午後9時の段階でまだ会場には入れずに行列しているファンが外にいたので、ショーが始まる前に全員が入場できるまでスタートが遅れた。ショーは、午後9時半過ぎに、"Babymetal Death"で始まり、ファンはすぐに演奏に夢中になった。観客は曲に合わせて揃って動き、まるで部屋全体が完全なトランス状態になっているようだった。ほとんどすべてのファンが手を宙に掲げ、BABYMETALにメタル・ホーンと完全な注目を注いでいた。音楽はものすごかった! 若いお嬢さんたちは、洗練されたプロだ! その動きは完璧に振り付けられ、その歌はアルバムよりもライブの方が素晴らしいほどだった。このショーを目の当たりにすることは素晴らしいことだ。今日の他のショーの多くと違い、ファンはBABYMETALの演奏に本当に没頭していた。私は、ほとんど携帯を取り出す人を見なかった。少しはいたが、総勢20人もいなかったと思う。部分的には、ショーの前に公演中にビデオや写真を撮らないで欲しいとアナウンスしたことにもよるだろうが、ファンはとにかく素晴らしい時間を過ごしていたので、そもそも携帯を使う必要がなかったというのも理由だと思う。

ショーの4曲目、"Catch Me If You Can"の頃には、ステージ前の低層の観客は、完全に回転しているサークル・ピットを作り出し、その大きさはフロアの半分に及んだ。絶対的に印象的な眺めだった! この会場でこんなことが行われたのはほとんど見たことがない。今活動している最大のメタル・バンドの一部に対してもだ。だから繰り返す。印象的だ! 観客も、このショーを通じてラウドで興奮していた。BABYMETALのショーでは耳栓が必須だ。それくらいラウドだった。

バンドは、アルバム、「Babymetal」と「Metal Resistance」の曲を演奏した。セットは1時間ちょっとで、アンコールは1曲、それでBABYMETALは終わりを告げた。昨晩、ファンは素晴らしいショーを手にし、ショーの前にどっちつかずだった私のような人物は、今では本気で、残りのBABYMETALのファンに加わることが出来たと思う。

もしこのバンドをライブで見たいと思っていたら、すぐに手を打てば、今年まだ何度かチャンスがある。BABYMETALは現在2016年のリリース、「Metal Resistance」をサポートするツアーを行っている。9月の東京ドームで行われる最後のショーまで、2016年のワールド・ツアーはあと10公演残っている。この米国ツアーのレグは4回だけで、そのうち2つ(サンフランシスコとロサンジェルス)は既にソールドアウトとなった。残りの2つの主演は、今週末のシカゴ・オープン・エアと、APミュージック・アワードで、会場に行けるのであれば、まだチケットが手に入る。さもなければ、次のツアーまでライブはお預けだ。でも行けるのだったら行け、と言いたい。このバンドがライブを演奏するのを見たら、本当に素晴らしい時間が持てる!

BABYMETALシアトル・セットリスト

BabyMetal Death
ギミチョコ!!
あわだまフィーバー
神バンド・ソロ
Catch Me If You Can
Amore
META メタ太郎
Sis. Anger
メギツネ
Karate
Road of Resistance
The One

Encore:
イジメ・ダメ・ゼッタイ

▼元記事
BabyMetal Plays to Sold Out Crowd at Seattle’s Showbox Sodo


4 件のコメント:

  1. 翻訳ありがとうございます。
    ファンでない人が書いたレヴューの方が臨場感があって楽しいですね。

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  2. 翻訳感謝です。
    予定開始時間までにお客さんを収容できなかったんですね。

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  3. ファンの多くがJポップファンだったというのはいただけないね。オタク、日本びいきが行っているのかという印象を与える。メタルヘッズは来ていなかったのかな?

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  4. 力の入ったレポートだ!!
    ホントに楽しかったんだろうね
    こっちも楽しくなっちゃう

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