2017年1月22日日曜日

[anime pro] ロック・イン・ヴィエナのBABYMETAL(過去記事)

ロック・イン・ヴィエナのBABYMETAL(過去記事)

クレア・ロイシュ(2016年6月22日)

[ドイツ語からの重訳です]




「そしてヘビーメタルの魂は世界へと広がり、あらゆる言語の壁を超える」このモットーを手に、BABYMETALの大成功を収めたミュージシャンのトリオは、2度目のロック・イン・ヴィエナへと旅し、まばゆい陽光と30度を超える気温の中でさらなる輝きへと観客を導いた。

昨年既に、新しいオーストリアのヘビー・メタル・フェスティバル、ロック・イン・ヴィエナは、BABYMETALの3人のミュージシャンたちを出演者として迎えている。今回彼女たちは、新曲を抱えてやってきた。ほんの一日前、彼女たちはセカンド・フルレンス、「Metal Resistance」を、ソールドアウトとなったロンドンのウェンブリー・スタジアム[原文ママ]の曲を演奏したところだった。

このフェスティバルは、RAMMSTEIN、IRON MAIDEN、そしてイギー・ポップのような伝統的なヘビー・メタル・バンドが多いので、この3日間のイベントの金曜日のスケジュールで、BABYMETALは最も変わったプログラムだったろう。それでも、数多くのバンド、そしてツアーシャツが顔を見せたので、一分のファンは、特にこのバンドに対して興奮していた。主に他のバンドから来たゲストの多くは、この日本人のダンサーたちの演奏に驚きを持って反応していたが、BABYMETALは全体としてポジティブな反応を得ることができた。

まずスクリーンにビデオが映し出され、オーディエンスに対してバンドのコンセプトが示された。フォックス・ゴッドが3人のミュージシャンを、世界中に「ヘビー・メタル」の魂を広めるために送り出したという。続いて、"BABYMETAL DEATH"が午後の公演のオープニングとなった。最初は演奏家たちが観客の前に、白衣と白塗りで、機嫌良く登場した。続いて、3人の女性シンガーたちが、儀式のように揃って登場し、このプレリュードに加わった。曲の中心はダンスの振り付けでだった。実際、「Babymetal Death」は、何度か聞こえる唯一の歌詞だからだ。

素晴らしいスタートに続いて、"Karate"が最初の新曲となった。ここではフロントウーマンのスゥメタルとその仲間のモアメタルとユイメタルが武道とダンスを組み合わせた完璧な演技を示す。後にフロントウーマン3人がステージから引っ込み、短いブレイクをミュージシャンたちがつなぐ。特にギタリストたちとベーシストがサポート・ミュージシャンの技能を示してからBABYMETALが戻り、ここでようやくオーディエンスを暖める。

三番目の曲、"Catch Me If You Can"が演奏されると、活き活きとした、盛り上がった雰囲気となった。スゥメタルは前列の観客にサークルを作るように求め、耳を傾け、観客は大いに喜んだ。

続いたのは"META メタ太郎"で、やはり新譜「Metal Resistance」からの曲だ。このマーチのような演奏の性質によって、よりシリアスな曲からの興味深い変化が得られたが、これも元気で活き活きとしたサウンドだ。3人のミュージシャンたちはドラム・ビートのリズムを腕で表現し、その場から動かずに歩いて見せた。

5番目の曲に移るときに、より静かなムードが入ってくる。ここでも短いビデオのシーケンスがあり、これは最初のビデオにつながっている。前に紹介されたフォックス・ゴッドはBABYMETALに「ウォール・オブ・デス」という考えを与えた。これはあらゆる文化を結び付ける要素と考えられる。これは観客の笑いを誘ったが、有効でもあった。"イジメ、ダメ、ゼッタイ"が静かなイントロからスピードアップしていくと、二列の人々が、最前のエリアで実際にお互いにぶつかり合い、楽しそうに浮かれ騒いでいたからだ。最後には、誰か観客の頭上にゴミ箱を持ち上げたが、これが空にされる前に、監視員が入ってきて、この人物を客席から連れ出した。3人のダンサーたちは、彼女たちのシンボルであるキツネのサインを手で作り、これを自分たちが作った円の中心で三点星として掲げ、団結の絵となった。

ギグの切れ目のない活き活きとした雰囲気は、6曲目の"ヘドバンギャー!!!"になっても変わらなかった。オルガンがミステリアスなつなぎを演奏するがすぐにダンサーたちが曲のタイトルのコンセプトに従い、跳ねるようにダンスする姿と、ヘッドバンギングの要素を組み合わせた。

このあと、BABYMETALは再び短くステージを離れ、ミュージシャンたちに観客のエネルギッシュなムードを保つ仕事を委ねた。ミュージシャンたちの演奏は素晴らしく、続いて女の子たちが戻ってきてオーディエンスに踊るように求めた。「フォックストロットって知ってる?」 スゥメタルかがこうたずね、フォックス・ゴッドのしるしと共に、7番目の曲、テーマがキツネである"メギツネ"が始まった。スタンザの間に、フロントウーマンが、BABYMETALのトレードマークであるキツネのマスクを手に、顔を隠して歌った。この曲はまた、ダンスの多くの機会があった。

8番目の曲、"ギミチョコ!!"は、特に熱心なファン・ベースの間で人気がある。ダンスの要素と活き活きとした重い音の組み合わせは、もっとも不思議だが、グループにとって最も人気のある曲の一つとして特徴付けている。雰囲気は激しくて、エネルギッシュだ。

精力的で、見事なダンスを披露したあとで、女の子たちはもう一度バックステージに姿を消し、今度は黒い旗を持って、最後の曲のイントロへと向かった。ステージは赤い照明を浴び、BABYMETALは旗を振り回し、印刷された白いロゴを見せてから、旗を片付けて"Road of Resistance"を演奏した。この曲の特に高速の特徴は曲を通じて明らかであり、演奏の終わりでようやく解放される。バッキング・ミュージシャンたちは残されたエネルギーのすべてを観客に向けて注ぎ、演奏が終了するとアーティストたちはすぐに退場した。フェスティバルのスケジュールは非常にタイトなため、アンコールの呼び声はかかったが、BABYMETALは大歓声と感謝、それに「See you!」と共にステージを去った。

セットリスト:

1. BABYMETAL DEATH
2. Karate
3. Catch Me If You Can
4. META メタ太郎
5. イジメ、ダメ、ゼッタイ
6. ヘドバンギャー!!!!!
7. メギツネ
8. ギミチョコ!!
9. Road of Resistance

BABYMETALは全員の好みに合うわけではないかも知れないが、ヘビー・メタルとカワイク若い少女たちの歌とダンスを組み合わせると矛盾すると思えるようなコンセプトによって、彼女たちは日本からの最も成功を収めたアクトのひとつにした。ロック・イン・ヴィエナ・フェスティバルでは、スゥメタル、ユイメタル、そしてモアメタルは、その若さにもかかわらず、既に経験を積んでおり、大きな可能性を持っていることを証明して見せた。まず苦労を見せずに、三人は45分間、一切の中断なく歌い続けた。

多くの観客は前の年からこのバンドを知っており、今年も登場したことをとても喜んでいるように思えた。たぶん、第3回目では、BABYMETALは3度目の登場となるだろう。

▼元記事
BABYMETAL bei Rock in Vienna 2016


1 件のコメント:

  1. このフェスは初参加の時が印象にあるなー
    青空でなんだか気持ちよさそうだった

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